HGST製HDDはもう購入すべきでない

HGST製のHDDは極めて高いアフターサービスリスクにさらされている。

要するに、
・WDは2011年にHGSTを日立製作所から買収。
・HGSTブランドのWDブランドへの移管をWDが2018年3月に発表。HGSTブランドの事実上の廃止を宣言。
・詳細な時期は不明だが2018年秋ころからHGST公式サイトがすでに閉鎖済み(アクセスすると自動的にWDのサイトに飛ぶようになる)。
・HGST製品のアフターサービスについて(中国支社ではあるが)WDが「HGSTブランドのアフターサービスは一切引き継がない。アフターサービスはすべて代理店対応になる。ファームウェアの更新も今後一切しない。」と回答。
・中国のHGST代理店が音信不通(夜逃げ疑惑)、一部販売店がHGST製品に対してSeagateの同等製品に交換する独自対応を打ち出し。

つまり、3年間保証のNAS向けHDDと5年間保証と謳っていたエンタプライス向けHDDの保証が責任の所在が不明なまま、宙に浮く形となってしまっており、今後も改善が見込めないだろう。
Backblaze社が公表している運用実績で素晴らしい成績を残したHGSTですが、ライバル社の無責任な買収によってなんとも無様な最期を遂げた。

HGSTの日本での扱いがよくわかりませんが、すでにHGST製品を運用されているかたは、一度販売店か代理店さんにお問い合わせしてみたほうが良いのではないでしょうか。

SEAGATEとHGSTの話

最近はマニアックなトピックが続いていますが、先日HDD事件の続報です(笑)。

手持ちの4TBのHDD二枚に、新規でHGSTのエンタプライズクラス4TBモデルを2枚購入し、不安要素の残るSeagateをすべて取り替えるついでに、3TB✕4枚のRAID-Z1を4TB✕4枚にアップグレードしました。これでNAS四号機がめでたく4TB✕8枚という構成になりました(4枚ずつRAID-Z1組んで分割して運用していますが)。

変更前(RAID-Z1)
①HGSTの3TBのやつ
②Seagate ST3000DM001
③Seagate ST3000DM001
④Seagate ST3000DM001

変更後(RAID-Z1)
①HGST 4TB 7200RPM HUS726040ALE610
②HGST 4TB 7200RPM HUS726040ALE610
③WD RED 4TB WD40EFRX
④WD RED 4TB WD40EFRX

HGST✕2枚、WD✕2枚ずつRAID-Z1組んで、いい感じにバラけたのではありませんでしょうか。欠陥品リスクもこれである程度抑えられるといいですね。

同じ製品ばかり使っていると、Seagateみたいな欠陥製品のリスクが増大します。しかし大量発注しないとコストが下がりません。システム屋の方は、常にこのようなジレンマと対峙しているのではないでしょうか(笑)。
(Seagateディスり過ぎたかなwwwブーメランにならなければ良いのですが…)